特定非営利活動法人
低周波空気振動被害者の会
国家は低周波空気振動被害を事故扱いし、その責任回避を企てている
決して許してはならない
2020.3.18
2013年6月20日「風力発電を考える会和歌山 代表」松浦悠吉から、汐見文隆氏の名前を使うなとの文書が届いた。今﨑廣美の焚き付けを受けてのことだ。低周波音問題の重鎮として、また唯一の専門家として低周波音被害に黒い目を光らせているぞとの名義使用を許さないという。
〝汐見医師の意を受けて〟などと自称する滑稽な人物だが、汐見医師の著書を読んだこともない松浦は、自分達は勝手に被害者の会や窪田の名前を使用しておいて、汐見医師と共に低周波音被害解消に取り組んできた被害者の会に、汐見医師名義の相互利用は許さないのだ。
悪いことには、松浦は汐見文隆医師の名誉が毀損されている現実についての興味が無い。
世に数え切れないほどの〝○○を考える会〟は存在するが、この〝風力発電を考える会〟ほど奇妙な団体はないだろう。
どだい、風力発電は考える対象ではない。汐見文隆医師が薬害を例に取り、著書や会見で繰り返し〝リコール〟すべきと語られた兵器という代物だ。
そんなものの何を考えるのか。風力発電は考える対象ではなく直ちに唾棄すべきものだ。
巨大風車はその一基の風車から発した低周波空気振動の卓越が周辺数キロに及ぶ地域を動物が生息できない死の空間にしてしまう。これを騒音と一緒にして被害者を救済しないで良いというのが松井利仁氏だ。巨大風車をはじめ多数の音源が稼働し被害を与える時期になって、低周波音は危険だと言う。松井氏が言う程に低周波音が危険なら巨大風車はアセスの対象にしてはならなかったのだ。
風車が発する低周波音がヒトも動物も覚醒し続け、場合によっては突然死に追い込んでしまうからだ。仮に0.5ヘルツに生じた基音は、一波が680メートルだから、凡そ7波伝播すると考えると4760メートル先まで到達する。7波としたのはこれまでの低周波音被害での確認できた実態からだ。つまりこれまでの被害は凡そ7波以内の被害だ。それ以上離遠すると音源の探査は極めて困難になる。
ところが、低周波音は屈折・回折や干渉という独特の厄介な変化をすることが分かっている。屈折とは、波が伝わるときに媒質が異なることによって、経路が折れ曲がる現象のことで、二つの媒質で波の伝わる速度が異なることによって生じる。
空気中の音では、媒質が同じでも温度差により屈折が生じる。音の速度が温度に依存するからだ。湿度が上昇すると、音速は速くなる。その結果として、昼と夜とで音の伝わり方が変わるのだ。波は伝播速度の遅い側に屈折する。
昼間は地表が暖められて、上空の気温は低い状態もあり、この状態では、音は上向きに曲がる。夜になって地表の温度が下がると、音は下向きに曲がる。その結果、昼間だと伝わらないような遠くの音が、夜になると聞こえてきたりする。
もう一つの回折とは、障碍物を乗り越えて波が伝わる現象で、音は回折により障害物の背後に回り込み、伝わり続ける。とりわけ波長の長い音、すなわち低い周波数の音は回折しやすいので、壁を作って騒音を防ごうとしても、回折効果により低周波の音が聞こえてきたりする。回折効果によって、壁の頂点があたかも音源であるように振る舞うのだ。
汐見医師は、苦情者宅の住宅内で記録された人工音の周波数と音圧レベルで被害判定される。あくまで被害が生じる室内(受音側)のデータでだ。ところが建築ジャーナル2011年9月号で示される二図はいずれも屋外の記録だ。
「“低周波音症候群被害者の会"および汐見文隆医師の助言を受け、低周波音測定器で暗騒音の低い深夜に測定した。現代社会には人工音が満ち、音源不明の低周波音被害が4割を占めるようだが、当方は時間をかけ、試行錯誤を経て音源を確定した。測定したデータには明らかな卓越周波数(12.5Hz、50Hzなど)があり、機器停止中には消滅することから、加害源はエネファームであることが分かった」とある。
しかし、これでは音源の確定はできていない。しかもこの表現では“低周波音症候群被害者の会"および汐見文隆医師の関与の結果だと判読できる内容となっているし、平均値ではない12.5Hzの小さな膨らみは卓越とは言えない。このような出鱈目のデータで被害判定したとの主張は会や汐見医師を貶める目的がアリアリと窺える。
何故なら、音源確定の為に必要な三要素が成立していないからだ。空気振動が「音源から空間を突き抜けて受音側へ伝搬した」ことの証明には次の三要素が不可欠である。
①.インフルエンス(影響力 Influence ) 周波数(Hz)&デシベル(dB)で示される卓越の継続
②.ポジショニング(空間的配列 Positioning )音源と受音点の計測器の位置関係
③.タイミング(時間的配列 Timing ) 振動が生じた時刻に受音側で空気振動に変動を生じているか
音源側で発生したインフルエンスと受音側で発生したそれを突合した上で、タイミングが合致しない限り加害音源とは確定しない。
音源特定の三要素が揃わなければ、空気振動は何処(東西南北)から伝搬したのかは不明(音源が溢れている、住宅密集地では重要)であり、多数の加害音源があるスーパーマーケットや工場、コンビニエンスストアでの音源調査には特に重要である。
しかも、低周波音被害アリとの判定をするについて、汐見文隆医師は2010年4月「低周波音被害を追って 低周波音症候群から風力発電公害へ」で、次の指摘をしている。
「不安定な空気振動だから、5デシベル以下では差があるとは断定できない、少なくとも10デシベル以上、できれば20デシベル前後の差が欲しいと考える。
もう一つの問題は周波数であり、はっきりとしたピーク(卓越周波数)が被害現場では認められる。ピークの存在が外部から異常な低調波音が侵入していることの証明だ。
そのピークが出現する周波数についての私の経験から、これまで分かりやすい数字として10~40ヘルツとしてきたが、8~31.5ヘルツの方が正しいかもしれない。
50ヘルツ以上の空気振動は騒音になる。私の被害現場での経験では、50ヘルツ以上は低周波音被害をマスクする側に回る。小型の家庭用電気冷蔵庫の50ヘルツの稼動音で苦痛が楽になると、深夜に布団を台所に引っ張って行って寝ていたご婦人もあった。
8~31.5ヘルツのあたりに、10デシベル以上の差のピークが証明され、それが被害症状の有無と一致すれば、被害症状は客観的に裏付けられたことになるこれで[結果=原因]が成立だ。」である。
「Bさんが隣宅のエネファームの低周波音を計測してまとめたグラフ」には時刻の表示が無いから、これでは③のタイミングは無視されている。
Bさんとは今﨑廣美のことだが、汐見文隆医師の記名文書が無いまま、〝汐見医師が私を被害者だと言った〟と主張しているのは、東伊豆の川澄と今﨑だけだ。汐見医師が、被害地に於ける低周波音記録ナシに、被害の判定をされたことはないし、40Hz以上の卓越周波数で被害アリと判断されたこともなく、低周波音被害アリとのコメントは必ず文書で通知される。また、低周波音被害の性質上、屋外や音源近傍での記録を基に被害を判定することはなく、本例の如く、音源近傍での記録を基に汐見医師が被害判定をされたことはない。
本来、汐見医師や会の名称を利用するのなら、前もって事情を伝え了解を取り付けることは当然のことと思う。
会は、営利目的企業の経営者に依る〝医師なりすまし〟や、これを利用しようとする環境保護活動家の行為が非常に悪質なものであることを、社会に告知してきた。
特に、風力発電全国情報ネットワーク(武田恵世代表)の主たる活動メンバーである、熱川風車被害者の会(川澄透代表)が、「巨大風車起因の空気振動発生を確認しないまま、会ったことも無い多数の住民を、〝遠因性疾患〟であると汐見文隆医師が診断した」と事実無根の発言をして医師を貶める活動は、今だに環境省のHPに掲示されたままで、当時からも地元の医師や行政員の知るところとなっていることは、松浦にも文書で通告してある。
この発言を基に、「汐見文隆医師は安直に意見書を書く」とのデマが流布されると共に、「風車被害を口にする者は虚言者だから誠実な対応をせずとも良い」との風潮が事業者に弥漫し、環境影響評価法の未成熟な点も重なって、以後、大方の風車建設反対運動が頓挫する主因となってきた。無論〝考える会〟を冠として風力発電を推進する会は論外ではある。
更には、地域社会での医療を担う地元の医師も、国家及び行政主導で展開される風力発電事業が原因する被害については言及し難く、川澄ら低周波音加害者が「ヒトの健康被害の専門家が医師ではなく、工学士だ」とする活動は、愈々医師の意見を遠ざける結果を招いている。一般社会の規範を易々と踏み崩そうとする、愚かさ丸出しの行為は、誰にでも見透かされる。
病気の専門家は医師以外にはないと主張する被害者(当会)の声を、弁護士を利用して塞ごうとする清水靖弘や清水美恵子のような行為、今﨑のようにガス給湯器に依る50ヘルツ以上の周波数で、しかも屋外での記録を基に低周波音被害が生じたことを汐見先生が認めたかの如き記事を、汐見文隆氏や会の名前を利用して配布する行為は許し難い。
彼等と共に「病気の専門家が医師ではなく、企業経営者だ」とする日本消費者連盟やおとしんアップキープに依る環境省の提灯を持つ活動も継続し、本例や清水靖弘の例でも見られるように、自身の調査を終えたら、或いは裁判で会が作成した報告書を使用できるとなったら、会の活動目的に反して、営利目的企業経営者がこの被害の専門家である、と虚言し始める者等は、結局は嘘吐きの集団としてスタンプされ、集合住宅での被害者や重機に依る被害者、工場やコンビニ、スーパーマーケット等の事業用機器に依る被害者を置き去りにし、低周波音被害者全体が精神障害者扱いされることを許してきた。
行政が担おうとしない低周波音調査は、計測業者に依頼すると最低でも十五万円以上の高額の費用が掛かることが知られていて、そのような事情は直ぐに分かることだから、苦情者は低周波音調査すること自体を躊躇することになっている。
そして、新たに被害者になってしまう者達は、被害者の立場で相談に応じてくれる窓口もないまま、音響コンサルタントに多額の調査費用を払うこととなり、更には成功報酬を求める弁護士の、着手金詐欺同然の餌食になってしまうことだろう。
松浦悠吉や今﨑廣美が希望する通りに。
他者に、自身の名前や成果物を勝手に使用されることは誰であっても不快なものであり、活動の成果物を、活動趣旨や目的に反する内容で断章されることは、人格を毀損する行為だ。
その前提で、会や私が汐見文隆氏の名前を使用することを、松浦等が是認しないと主張するのであれば、例えば「汐見文隆著〝低周波音被害を追って〟低周波音症候群から風力発電公害へ」他で、会や私の名前が断りなく利用されていることに抗議すると共に訂正を求めることとした。
低周波音被害者は、汐見文隆医師の自立心、叡智、資金、慈愛に育まれて現在の活動を続けている。その何れかが不足しても、今日の私達は存在しない。忘れてならないのは、医師に残された時間だ。時間以外は誰かが補填し、肩代わりし、或いは継続することができるかもしれないが、医師に残された自然の摂理はどうすることもできない。
私は、長期リハビリに励まれる医師が、一日も早く事故前の健康状態を取り戻していただくことを願い、事故前と変わらない接し方が求められていると思い、そのように行動してきたのだが、少なくとも、低周波音被害者の活動を妨害しようとする加害者の戯言を真に受けて、それこそ加害者を代表するが如く、関係者の信頼関係に波風を立てる行為が望まれることはないし、昏惰を死守していては、物事は半歩として進捗することはない。
建築ジャーナル2011年9月号の二図は、今﨑が汐見医師から借り受けて、13ヶ月間死蔵していたNA-18Aを利用したものだ。何故13ヶ月もの長期間借り受けるに至ったのか、その理由は今﨑が音源特定の三要素を理解できなかったこと、自身で計測できなかったこと、そして計測計画を立案しなかったことが最大の理由で、当方は手の施しようが無かったのだ。
その後、会は汐見医師から百万円の寄付を受けた。その理由が今﨑のNA-18Aの長期間死蔵にあり、とっくに私の手元に届いていると思っていたと先生は記されている。
汐見医師が寄付された理由が、会もNA-18Aを求めていたこととはいえ、今﨑のNA-18A長期間死蔵にあるのだから、その費用を負担すべきは当然今﨑である。そこで今﨑へ汐見医師に百万円を支払うよう求めたところ、被害者の会は高学の請求をする会だとの主張で当会の妨害活動を始めた。今﨑はNA-18Aを手元に置いて計測をしても一通の調査報告書も書けないのに。計測できなかった矢田野鴉と同罪だ。
被害者の会は、会の活動を妨害をされない限り請求書を発行したことはないから、会の請求書は被害者の活動を妨害したと言う名誉の証であるので、請求書を公開したら良いと思う。
しかしながら、振り返ってみると汐見文隆医師のNA-18Aを今﨑が長期間死蔵したのは自分のモノにするための工作だったように思う。後にそのNA-18Aは松浦から今﨑の手に渡っている。
ところが汐見文隆氏の名前を使うなとの文書を送り付けてきた、松浦悠吉は地元和歌山の風車被害にも口を差し挟んでいる。原発は反対だが、風力発電は賛成との立場で風力発電を推進している松浦等のお膳立てで、海南市の低周波音調査は九度に及んだという。被害者救済を目的としていない環境活動家など存在意義はないから、〝風力発電を考える会〟という名目が必要になるのだ。〝風力発電を考える会〟を隠れ蓑にしての、実態は被害の放置に過ぎない。被害者は調査期間中は何の手当もされないまま、公開で拷問状態を継続されることになる。
その果てには、低周波音の環境基準値はゼロ(環境中に低周波音域の卓越は認められない)であるのに、環境省に「低周波音の環境基準値を決めてくれ」等と意味の無いこともする。そうしている内に、海南市では多数の人が我が家を捨てた。
そればかりか、汐見医師の見解を無視する今﨑にも応援の手を差し伸べる。
低周波音被害に関する調査、研究及び対策が充分でないということを理由に、2017年2月15日「低周波音問題について考える」と題する加害者の集会が松浦等の手に依って開かれた。対策が不充分であることは事実として、松浦自身や日弁連、川澄や今﨑等が音源側と一体となって汐見医師の見解を無視することが理由で対策されていないだけなのだ。
藁は千本あっても柱にはならないのだ。
汐見文隆医師は2010年7月初めに「風力発電公害追及――和歌山県海南市の風力発電機の住民被害について」を出版している。
そこには、過酷な風車起因の空力音が記録されているにも拘らず、行政や松浦等の手に依って放置され、止む無く我が家を捨てた南出美代子さんの悲しい歴史が刻まれている。農家が農業を継続できなくなって農地を捨てることを余儀なくされているのだ。
南出宅のすぐ隣にある集会場で、後に由良守生氏が2017.5.13に計測した低周波音グラフが次図である。2Hz に於いて、高値 12:35:26 と低値の 8:43:23(2017.2.22 同地区)の音圧レベル差は 71.3 - 39.7 = 31.6 dB でそのEnergy差は1445倍を超えて 加害音圧比率は = 44.3% であるような、とんでもない空力音が記録されているにも拘らず、松浦や和歌山県は南出氏に「この程度では被害アリとは言えない」と言って、その調査は9度に及んだという。低周波音調査をする期間は何の手当もしないまま、放置と言う「国家に依る拷問」が罷り通ってしまう。
2010年4月、海南市選出の和歌山県議会議員の雑賀光夫氏から、海南市民の風力発電被害について相談を受けました。海南火力発電所の大気汚染公害について同氏と接触があったのは、もう40年も前の話だったと思います。同発電所の稼働当初、使用される低硫黄重油と称するものの硫黄分は1.5%、それが10年後には0.12%になったのは、国民・県民たちの公害反対運動の成果でもありました。
和歌山市と南隣の海南市との間には東西に走る毛見の山並みがあり、その山頂には海南火力発電所から大阪方面に向かう送電塔が以前から並んでいますが、それは風車ではありません。海南市に合併された南隣の旧下津町と旧海南市との間にも東西に走る藤白の山並みがありますがその山頂には何もありません。
風力発電機の被害の訴えのあったのは、その旧下津町の相当奥地にある「大窪地区」という集落ですが、被害の訴えは一世帯、あるいは一人だけのようです。その旧下津町とその更に南側の有田川町との間には、高度500メートル近くの長峰山の山並みが東西に走っており、その山頂に東西1列に10機の風車が並んでおります。その全長は約2キロ、その東端に少し離れて10号機があります。大窪地区はその10号機の真北に位置する直径500メートル弱程の山中の集落です。
10号機から集落の中心までの距離は約1キロ、被害を訴えているのはその集落の南端に近い南出家です。10号機からの距離は地図によれば北へ約850メートル程です。
しかし、後に現地を訪れますと眼前の山頂に10号機がそびえ立ち、その中間は谷(ミカン農地?)になっております。南出さんがもっと近いと言われる通り、とても1キ口近い距離とは思えません。非常に近く感じられる山彦的地形です。
被害住民のお手紙から 2010年5月初め、被害者の南出美代子さんから直接お電話をいただき、書面での応答をお願いしました。 南出美代子さん68歳、ご主人69歳、農業(ミカン)とあります。それは現在言われる農村の高齢化の姿でもあります。それを風力発電機がさらに苦しめようとしているのです。
風車から100~150メートルのところに60アール(1アールは100平方メートル)の畑があり、他に風車の見える場所にも畑があります。企業は住居までは700~800メートルと言っていますが、主人はもっと近いと言っています。風車は昨年の10月から回り出し10機のうち1機(10号機)が目の前にあります。
12月の末から音が気になる。2月20日頃より耳鳴りがする。食欲がなくなる。3月末、区長さんに夜止めて欲しいと頼む。企業と雑賀県議、県職員の会合の末、4月23日に測定しましたが、5月初め現在結果は出ていません。朝ゴーと言う音と共に目覚めます。自費で二重サッシを入れましたが、効果は出ていません。
移転する方が良いのでしょうか。治療の仕方があるのでしょうか。
教えてください。よろしくお願いします。
差し当りの私の返事
被害状況の記載があまりに簡単で、実態がわかり兼ねます。どうぞ詳細な個別的な情報をお願いします。*貴女とご主人と、症状を別々に訴えていただかねばなりません。*風車がきつく稼働している時と止まっている時と、違うはずです。*戸外で農作業をしている時と、家にいる時、さらに睡眠中と、どんな症状なのかも、同一とは思えません。*昨年の10月から稼働し始めた由ですが、その被害の時間的経過。*音による被害(やかましい)と、それ以外の被害(不定愁訴―耳鳴り、食欲不振など。頭痛、不眠は?)との区別。*風車から遠く離れた場合の身体状況。
約10日後の第2信
昨年10月より稼働し、3ヶ月後音が気になり眠れず、2月20日頃より耳鳴りがし、食欲も無くなりました。昼間に家事をしている時は耳鳴りはしません。夜寝ている時ツーツーツーとなり、耳栓 をしても音は消えません。風車がゆっくり回っていても寝るとツー ツーなります。左の方がよく聞こえます。(これは被害が気導音ではなく骨導音であることを意味しているようです。被害発生まで潜伏期が3~4ヶ月余ありますが、気導音なら潜伏期は不要ですし、耳栓有効のはずです。
ご主人は耳が痛い日とそうでない日とがあるそうです。
4月になって二重サッシを入れた1週間後、主人も私も胸が圧迫されしんどいと思い[防音対策による被害増強!]、2人共心電図を撮っていただくと、主人の方は異常がありませんが、私は不整脈が1ケ所出ていました。[狭心症なら苦しい時の検査が必要です。]
その日からガラスを少し開けて寝ることにしています。
[せっかく自腹を切って二重サッシをしたのにそれを開けた方が楽だというのは、やはり騒音と違う低調波音被害であり、防音対策が逆効果であることを教えているのです。]
私がまわりの人にやかましいと言っても、声を大にすることもなく、不思議でなりません。私一人騒いでいるのです。悲しいです。
ゆっくり眠りたいです。[低周波音被害の顕著な個人差です。]5月6日より車で20分離れた親類宅へ夜泊まりに行きます。耳鳴りはしません。2日泊まった後自宅で寝るとやっぱり耳鳴りします。その後は外泊しています。主人は自宅で寝れるそうです。
[ご主人は、時に空気振動を感じることはあっても、低周波音被害者ではなさそうです。美代子さんは自宅における低周波音被害が明白で、低周波音の脳への影響を耳鳴りと表現しているのでしょう。]
4月23日の測定当日、外出から帰った午後5時~6時の間、風切り音がゴーゴー鳴っていました。
[測定日がたまたま風の強い日で良かったです。]主人はもう移転する気が強いです。体の方が大事と言っています。
風力発電は自然エネルギー利用で地球にやさしいと宣伝されていますが、住民にはやさしくないことは、この南出さんからのお手紙でも明らかです。しかし、国は設置費用の約1/3の援助をして、奨励しているのです。住民被害の検討も十分な法的規制もないまま、野放し同然に税金の垂れ流しを続けております。
2010年3月29日、環境省は報道発表資料「風力発電施設から発生する騒音・低周波音の調査結果(平成21年度)について」を発表。住民被害を苦情と位置付けています。本当に被害なのか、文句を言っているだけではないかという視点がありありです。
低周波音被害の疾患としての特異性は、(1)機能性疾患であって、器質性疾患ではない。多様な不定愁訴を訴えるが、基本的にはいくら検査しても客観的所見が得られない。(2)外因性疾患であって、内因性疾患ではない。外因(低周波音)が生活環境から消失すれば、症状も消失します。
被害者の生活環境の低周波音の測定によって、初めて原因が明らかになります。外因を除けば根治(原因療法)しますが 外因を放置していくら対症療法をしても効果はありません。
風車が稼働して苦しい時の低周波音測定値と、風車が停止して楽な時の低周波音測定値とを測定すれば、原因はすぐに「明らかになります。つまり、結果から原因を探求する医学的手法を採川すればよいだけです。それを環境省は、原因から結果を求める誤った工学的手法を採用して、結果を求めるのに今後4年掛かるなどと言っているのです。その間被害者は勝手に苦しんでおれというのですか。
人権と風力発電を考える講演会
こうして5月31日(月)夜、地元の「大窪集会場」で、「大窪区・賀茂二地区人権尊重推進委員会」の主催による「人権と風力発電を考える講演会」が、私を講師として企画されました。
(中略)
おわりに
和歌山県の山村の一地区の、ただ一人だけかも知れない風力発電被害者の厳しい苦悩が、その根底に決して無視できない広がりの可能性を持っていることを忘れてはならないと思います。
「風力発電を考える全国集会」では、愛知県、静岡県、愛媛県などの代表的な住民被害、さらに環境破壊、野鳥の被害など多面にわたって論じられました。
会には世界の8ケ国(10ケ所)からメッセージが寄せられました。
アメリカ、ドイツ(2)、スペイン、カナダ(2)、イタリア、デンマーク、フランス、オーストラリア
いずれも風力発電の先進国として、その華々しい発展の状況が常々報じられている国ばかりです。その報道の陰で、住民被害もあることは、日頃ほとんど報道されていないのです。日本の住民被害なども余り熱心には報道されませんが、外国についてはもっと良いとこ取りの報道になっているのです。マスコミの責任も問われてしかるべきです。
和歌山県にはもっと南の方に、もっと沢山の風力発電機が設置されており、さらに今後増設しようと、虎視耽々と狙われております。
和歌山県の高野山から熊野に至る世界自然遺産指定は、山頂の風車設置の風景破壊にわずかにストップをかけているようですが、それだけではあまりに無力です。住民被害の事実や自然破壊の姿を正確に認識し、本州最南端の遅れた地域のお粗末さを、いつまでも引きずるべきではありません。 和歌山県下の風力発電機による住民被害の実相をさらに明らかにしてその建設の適否を問うことは、現在この地球に住んでいる私たちの人間的使命でありましょう。
この汐見医師の切なる思いは、2020年春になっても日本の社会に受容されてはいない。松浦悠吉や川澄透、今﨑浩美等の手に依って、汐見医師の真実の声と名誉が傷付けられたままだからだ。
ここに示すだけに止まらず、被害を受けて苦しんでいる由良守生氏から、2020年3月15日に「風力発電は止められないからな、と松浦悠吉が強く言ってきた」と連絡を受けた。
行政は、大型風車の空力音は1Hz以下に発生するにも拘らず、10Hz未満に数値が決められていない参照値を伝家の宝刀の如く採用して被害を否定する、その行政の提灯持ちを勤めているのが松浦悠吉等、環境活動家なのだ。
参照値には骨導音要素がないし、加害音圧レベルの考えもない。短期の実験結果に過ぎないから、被害実態には全くそぐわない。
参照値には医学も無ければ科学も無いということであり、理工学関係者が被害否定の為に拵えたものだ。
松浦悠吉の無知と厚かましさには辟易する。平成28年3月24日の汐見文隆医師の葬儀の折「目指すところは同じですから」と私に向って抜け抜けと呟き、〝被害者の会が汐見文隆の名を使用することを禁ずる〟と意味不明の当会の妨害活動に躍起になっている今﨑浩美を代弁しつつ、行政の茶坊主を実践しているだけなのだ。